リンドウ 「竜胆」 ( Gentiana scabra )
分 類
 リンドウ科  リンドウ属

 ※写真はエゾリンドウでしょうか…
特 徴
 高さ20センチ〜1メートルになる多年草です。
 リンドウ科は世界中に約70属,1200〜1400種が存在します。多くは草本ですが,南米などには低木となる種もあるそうです。
 園芸品種も多数作出され,日本だけでも50以上が登録されているそうです。
花や実
 直立あるいは斜上する茎の上部に,4〜5cmの青紫色の花を着けます。
 白花の品種もありますが,いずれも花は円筒状の鐘型で,先端は五裂します。
 リンドウ科の花は太陽光があると開花しますが,閉じていることも多いはなです。受粉に虫の力が必要な花は,雨の日などは虫が飛んでこないため,開いていては花が傷んでしまうことになりかねません。とくに,秋や春などの気温の低い時期に咲く花々にとっては,少ないお客さん(虫)を効率的に利用するための開閉と考えられています。
 ハナバチなどによる虫媒花で,最初に雄しべが発達し,花粉が昆虫に運ばれた後に雌しべが成長します。"時間差"をつけることによって,自家受粉を避けています。
語 源
 リンドウは薬草としても利用され,根は熊の胆より苦く,竜の胆のようだとして竜胆と付けられたそうです。(中国や日本で用いられる苦味健胃薬「竜胆」はリンドウの根茎や根を乾燥させたものです。西洋でもやはりヨーロッパの産地に生えるリンドウ属のゲンティアナ・ルテアから,苦味健胃薬「ゲンティアナ」を作ります。これは古代ローマ時代から知られていたそうです。)
別 名
 平安時代の本には、リンドウは「えやみぐさ」という名で紹介されているそうです。
近似種
 エゾリンドウ(本州中部以北〜北海道),ミヤマリンドウ(本州中部〜北海道の高山)
 オヤマリンドウ,トウリンドウ(対馬),など。